花曇り


近所のスーパーの裏手にある桜スポット。
次男も私も体調が復活して数日が経った先月末、やっとちょっと散歩でもという気分になって行ってみました。
入学式の前撮りとおぼしき親子もたくさんいて、華やかでした。

実はこのスポットにたどり着く前に、マンションの公園でお友達親子とバッタリ会い、そのまましばらく公園で一緒に遊んでいたのですが、ここで事件勃発。
なんと長男、滑り台でそれまで仲良くふざけ合って遊んでいた、お友達の妹の手の甲をぎゅうっと踏んづけたのだヽ(`Д´)ノ
それだけでも大問題なのに、その妹ちゃんは、ちょうど手の甲にイボができていて、やっとそのイボをふやかしたあとがカサブタになって、あとはとれるのを待つばかりという状態だったのに、踏んづけられてまだ皮膚にくっついていたカサブタがとれてしまったとあって大号泣。そりゃ痛いよ・・・。

一部始終、私も目撃していたので、もう力が抜けました。
この手のことは昔はもっとよくあって、最近は本当に手が出ることがなくなったなあと思っていたのですが・・・。
悪意があって手が出る、というのではなく(何かされた仕返しに反射的に、というのはありましたが)なんとなく、何も後先考えずに、体の動くままにやってしまった、というなんともとほほなパターン・・・でもどんな動機であれ、重大な結果を引き起こしかねないこと。
要するに、こうやったら相手がどうなるか、という少し先のことへの想像力が働いていないのです。
長男もすぐに事の重大さに気づいて顔色を変えて近寄ってきましたが、謝らせても、叱り飛ばしても、親としてはなかなか立ち直れるもんではない。
今回はたまたま相手のお母さんがよく知っている方で、ずっと笑って対応してくれたけれど、かなりへこみました。
このあと予定通り、上の桜を見に行ったのだけれど、私はほぼ上の空状態。
長男は、すぐに立ち直ってしまうのを見越して、相当きつく叱ったのですが、私に強く叱られたことがトラウマになってるだけで、きちんと反省はできていないなんてことは困るのよ。



はあ。花見ても、心は千々に乱れるばかりなり。です。



少し肌寒さが戻っていた三月最後の日曜日、祖母の四十九日法要がありました。
祖母が逝ってもうひと月以上が経ったなんて、なんだかぴんときませんが、季節はすっかり変わってしまいました。

せめてもう少し暖かくなるまで待っていてくれたら、冷たい雪ではなくて満開の桜で送ってあげられたのにな・・・などと、遺された者の欲が尽きることはないのかもしれませんが(いやいやあんなに祖母は待ってくれたのだ)、意図しているわけではなくてもだんだん心の整理もつき始めてしまい、それがまた新たに浅い悲しみを呼び・・・でも完全に整理されてしまうことはきっとこれからもないのだろうなあと思います。

遺影が写されたのも、奇しくも桜の季節でした。
おだやかでふくよかな11年前の春の姿。
そして今年、少し早めに満開になった桜に包まれて、無事、おばあちゃんは仏様になりました。
一緒に住んでいた両親も、近所の伯母夫婦も、ほっと肩の荷がおりたことでしょう。


ちなみに・・・余談ではありますが、今回の法要で初めて中に入った奈良パークホテル、お食事がかなりよろしかったです。
食べることの大好きな祖母だったので、喜んでくれてる・・・かな。