こんなにも早く・・・

九日に、夫の叔父が急死しました。
昨秋から体調を崩し、経過がよくないと聞いてはいたものの、お別れの時は思いの外早くやってきました。
遠方ということもあり、夫も一度もお見舞いに行けないままでした。

義父は五人兄弟の四男なのですが、兄弟同士本当に仲が良く交流も密です。
叔父は兄弟の中で一番若く、東京で長らくアウトドア関係の雑誌の出版に携わり数年前に独立、出版社を立ち上げて最近ようやく軌道に乗ってきたところだったそうです。
私たち家族も、何年かに一度は田舎で顔を合わせる機会がありました。

お通夜と告別式には、夫もなんとか参列することができました。
六十四とまだ若く、最後まで仕事復帰できる日を願いながら志半ばで逝ってしまった叔父のそれは、当初の親族だけの葬儀という予定を覆す盛大なものになったそうです。
義母がうちにファックスしてくれた、葬儀会社作成の訃報に記載された叔父の名前をいくら見返しても、どうにもこうにもぴんと来なくて、名前の前についている「故」という文字に違和感をおぼえるばかり。

今はただ、私たちの結婚式の時、カメラを持って会場を動き回ってくれていた、がっしりした体格の叔父の温かい面影が、脳裏に蘇ります。